皆さん、こんにちは。埼玉県熊谷市を拠点に、工場の電気工事・受変電設備工事・分電盤工事・配線工事などを手掛けている株式会社アルミックです。
「工場の電気代が以前より高くなった」「従業員に節電を呼びかけているが、思うように下がらない」とお悩みではありませんか。
工場の電気代は、照明をこまめに消すだけで大幅に削減できるとは限りません。生産機械や空調設備の稼働状況、分電盤の回路、受変電設備など、工場全体の電気の使い方と設備の状態を確認する必要があります。
この記事では、工場の電気代が高くなる仕組みと、電気設備から見直せる7つのポイントを解説します。
■工場の電気代を削減するには設備面の見直しが必要

・従業員による節電だけでは削減に限界がある
使用していない場所の照明を消す、空調の設定温度を見直すといった節電も大切です。
しかし、工場では生産機械やモーター、業務用空調などの消費電力が大きいため、照明の消灯だけでは十分な削減効果が得られないことがあります。
電気代を継続的に抑えるためには、日々の運用改善に加えて、古い設備や電力負荷の偏りを確認することが重要です。
・電気の使用量と設備の状態を分けて考える
生産量や稼働時間が増えれば、電気の使用量も増加します。一方で、生産量が変わっていないにもかかわらず電気代が上がっている場合は、設備の老朽化や稼働方法に原因が隠れている可能性があります。
「いつ電気を多く使っているか」と「どの設備が電気を使っているか」を分けて確認すると、見直すべき場所を整理しやすくなります。
■工場の電気代を構成する主な料金

・電気の使用量に応じて変わる電力量料金
電力量料金は、実際に使用した電力量に応じて変わる料金です。生産機械や空調、照明などを長時間使用するほど、電気の使用量も増加します。
電力量料金を抑えるには、不要な設備を停止するだけでなく、消費電力の大きい古い設備を高効率な設備へ更新する方法もあります。
・契約電力が影響する基本料金
工場の電気料金には、使用量に応じて変わる料金とは別に、契約電力をもとに計算される基本料金があります。
高圧受電で契約電力が500kW未満の場合、一般的には、その月と過去11カ月の最大デマンド値のうち、最も大きな値が契約電力の基準になります。
一度だけでも大型機械と空調を同時に稼働させて大きなデマンド値を記録すると、その影響が一定期間続く可能性があります。ただし、契約電力の決まり方は契約内容によって異なるため、電力会社との契約も確認しましょう。
・電気料金の明細から確認する
最初に、直近12カ月分の電気料金明細を並べてみましょう。
電気使用量だけでなく、契約電力、最大デマンド値、力率、基本料金などを確認すると、どこに削減の余地があるかを考えやすくなります。
■電気代削減前に確認したい3つのこと
・直近12カ月の電気料金と使用量
1カ月分の明細だけでは、季節や繁忙期による変化を判断できません。少なくとも直近12カ月分を確認し、電気代が高くなった時期と工場の稼働状況を照らし合わせます。
・生産機械・空調・照明の稼働時間
どの時間帯に、どの設備を使用しているかを整理します。大型機械や空調の起動時間が重なっている場合は、稼働時間を少しずらすだけでも、電力のピークを抑えられる可能性があります。
・設備の年式と過去の増設履歴
生産機械や空調設備の年式に加えて、分電盤や配線をいつ更新したかも確認しましょう。
機械の増設を繰り返している工場では、当初の設計時とは電気の使い方が変わり、特定の回路に負荷が集中していることがあります。
■電気工事で見直せる7つのポイント
・1.照明をLEDへ更新する
蛍光灯や古い照明器具を使用している場合は、LED照明への更新を検討できます。
工場では照明の設置台数が多く、点灯時間も長くなりやすいため、照明設備の見直しが電気使用量の削減につながることがあります。
ただし、単純に器具を交換するだけでなく、作業場所に必要な明るさや照明の配置、高温・粉じん・湿気などの環境も考慮する必要があります。
・2.古い業務用空調を見直す
業務用空調は、工場内で消費電力が大きくなりやすい設備の一つです。
フィルターや室外機の汚れ、機器の老朽化、設置場所などによって効率が低下している場合があります。メンテナンスで改善できるのか、設備更新が必要なのかを切り分けて考えましょう。
・3.分電盤の回路と負荷の偏りを確認する
設備の増設やレイアウト変更を重ねると、特定の回路に負荷が集中することがあります。
ブレーカーが頻繁に落ちる場合や、一部の配線が熱を持っている場合は、単純にブレーカーを大きくするのではなく、電気容量と配線の状態を確認する必要があります。
分電盤や配線の変更には専門的な判断と資格が必要です。自社で無理に変更せず、電気工事会社へ相談してください。
・4.設備の待機時間を見直す
休憩時間や作業終了後も電源が入ったままになっている設備がないか確認します。
ただし、頻繁な電源の入り切りが機械へ負担をかける場合もあります。メーカーの取扱説明書や管理基準を確認したうえで、停止できる設備を整理しましょう。
・5.大型設備の同時稼働を避ける
大型機械や空調設備を同じ時間帯に一斉に起動すると、最大デマンド値が上昇する可能性があります。
生産工程に影響しない範囲で起動時間をずらす、優先順位の低い設備を一時的に停止するなど、運用方法を検討します。必要に応じて、電力使用量を監視する設備の導入も選択肢になります。
・6.力率と進相コンデンサの状態を確認する
契約内容によっては、力率が基本料金に影響します。進相コンデンサの劣化や設備構成の変化によって、現在の状態が工場の使い方に合わなくなっている可能性もあります。
電気料金明細や受変電設備の点検結果をもとに、確認が必要か判断しましょう。
・7.受変電設備を確認する
高圧受電を行っている工場では、キュービクルなどの受変電設備を使用しています。
受変電設備は工場全体へ電気を送る重要な設備です。電気代だけでなく、停電や火災、波及事故などのリスクを抑えるためにも、点検結果や機器の状態に応じた更新が必要です。
「どこから見直せばよいか分からない」という段階でも問題ありません。まずは現在気になっている設備や電気代の変化をお聞かせください。
■電気代削減工事の優先順位を決める方法
・削減額だけでなく投資回収期間を確認する
省エネ設備への更新には初期費用がかかります。削減できる可能性がある金額だけでなく、工事費を何年で回収できるかを確認しましょう。
工場の稼働時間や既存設備の状態によって効果は変わるため、一般的な削減率だけで判断しないことが大切です。
・更新時期が近い設備から検討する
まだ十分に使用できる設備を、電気代削減だけを理由にすぐ交換することが最適とは限りません。
点検で劣化を指摘されている設備や、故障時に部品を入手しにくい設備など、もともと更新時期が近いものから検討すると、投資の無駄を抑えやすくなります。
・工場の稼働への影響を確認する
分電盤や受変電設備の工事では、停電が必要になる場合があります。繁忙期を避ける、休日や設備停止日に合わせるなど、生産への影響を抑えた施工計画が必要です。
■電気工事会社へ相談する前に準備したい資料
次の資料があると、工場の状況を電気工事会社へ伝えやすくなります。
- 直近12カ月分の電気料金明細
- 工場内の設備一覧
- 各設備の稼働時間
- 単線結線図や分電盤の回路図
- 電気設備の点検結果
- 今後導入する予定の生産機械の仕様書
すべての資料が揃っていなくても、相談は可能です。電気代が上がった時期や、最近増設した設備など、分かる範囲から整理しておきましょう。
■埼玉県で工場の電気設備を見直すならアルミックへ
株式会社アルミックでは、埼玉県熊谷市を拠点に、工場の電気工事、受変電設備工事、分電盤工事、配線工事、照明設備工事、空調工事などに対応しています。
電気代が高くなった原因は、電気料金明細だけでは判断できないことがあります。工場の稼働状況や既存設備を確認し、必要な工事と優先順位を整理することが大切です。
「設備面に原因があるのか確認したい」「機械の増設と一緒に電気設備も見直したい」といったご相談も承ります。
まだ工事内容が決まっていない段階でも大丈夫です。まずは現在のお困りごとをお気軽にお聞かせください。

