皆さん、こんにちは。埼玉県熊谷市を拠点に、地域密着で電気工事や通信工事、空調工事を手掛けている株式会社アルミックです。
「毎月の電気代が経営を圧迫しているが、これ以上どう節約していいか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、工場の電気代を大幅に削減するには、従業員の節電意識だけでなく、基本料金を決定する「デマンド値」の管理や、高効率な設備への更新が最も効果的です。
この記事で得られる3つの重要ポイントは以下の通りです。
まずは全体像から押さえていきましょう。
- 工場の基本料金は、過去1年間のピーク使用量(最大デマンド値)で決まる
- デマンド監視装置の導入や空調・照明の更新が、最も確実な省エネ対策となる
- 設備投資はコストではなく、電気代削減により数年で回収できる「投資」である
目次
- 工場の電気代が高くなる仕組み
- 電気代を下げるための効果的な省エネ対策とは?
- 設備投資で陥りがちな失敗と注意点は?
- よくある質問
- まとめ
■ 工場の電気代が高くなる仕組み

工場の電気代は「基本料金」と「電力量料金」などで構成されています。
特に負担が大きい基本料金の仕組みを理解することが、コスト削減の第一歩です。
・毎月固定でかかる基本料金はデマンド値で決まります
一定規模以上の工場で契約されている「高圧受電契約」の場合、基本料金の決まり方に大きな特徴があります。それは、一般的な電力会社のルールに基づき、「過去1年間の中で、30分間に瞬間的に使った電気の最大量(デマンド値)」が、向こう1年間の基本料金の基準になってしまうという点です(実量制契約)。
つまり、普段は節電を心がけていても、ある夏の暑い日のたった30分間だけ、大型機械と空調を一斉にフル稼働させてピークを作ってしまうと、その高い基準値で1年間ずっと基本料金を支払い続けなければなりません。このピークをいかに抑え込むかが、コスト削減の最大の鍵となります。
・電力量料金は機械の稼働時間と空調・照明に左右されます
一方の「電力量料金」は、基本料金とは異なり、実際に使った電気の量に対して課金される従量制の部分です。当然ながら、機械を動かしている時間が長ければ長いほど、そして照明や空調をつけている時間が長いほど高くなります。
電力量料金を下げるには、昼休みの消灯や待機電力のカットといった日々の運用見直しも大切ですが、工場のような大規模な施設では限界があります。根本的に減らすためには、電気を消費する設備そのもののエネルギー効率を良くするアプローチが必要になります。
■ 電気代を下げるための効果的な省エネ対策とは?
根本的に電気代を下げるには、デマンド値を抑えるシステムを導入し、消費電力の大きい古い設備を最新の高効率なものへ更新することが確実です。
設備投資による対策は、確かな成果を生み出します。
・デマンド監視装置でピーク電力を抑えましょう
最も効果的な対策の一つが、「デマンド監視装置(デマンドコントローラー)」の導入です。これは、工場の電力使用量をリアルタイムで監視し、目標とするデマンド値を超えそうになるとアラームで警告を出したり、優先順位の低い空調機などを一時的に自動制御したりするシステムです。
工場では、「夏場の昼間に一斉に機械と空調を動かしてデマンドが跳ね上がる」というケースは珍しくありません。人の目では管理しきれないピーク電力をシステムで強制的に抑え込むことで、基本料金の高騰を未然に、かつ確実に防ぐことができます。また、送られた電気がどれだけ無駄なく使われたかの割合を示す「力率(りきりつ)」を改善する進相コンデンサを適切に設置することで、基本料金の割引を受けることも重要な対策です。
・古い空調や照明をインバータ機器やLEDに更新します
「電力量料金」を削減するには、電力を多く消費する設備の更新が最もインパクトがあります。特に、工場全体を照らす水銀灯や蛍光灯をLED照明に交換することで、照明にかかる消費電力を半分以下に抑えられることも珍しくありません。
また、大型の空調機やコンプレッサーなどのモーター類を、無駄な回転を制御できる「インバータ制御」の最新機器に更新することも非常に有効です。古い設備は動かすだけで多大な電力ロスを生んでいるため、最新の高効率機器に入れ替えることで、月々の電気代を大幅に圧縮できます。
■ 設備投資で陥りがちな失敗と注意点は?
電気代削減を急ぐあまり、工場の実態に合わない無理な設定や、投資回収の計画が甘いと、かえってトラブルや損失を招くことがあります。
全体最適を考えた慎重な判断が必要です。
・現場の稼働状況を無視して契約容量を下げすぎると停電リスクがあります
デマンド監視装置を導入する際、基本料金を少しでも安くしようと目標デマンド値を厳しく設定しすぎるのは危険です。目標値に達するたびに空調が切れたり、機械を止めざるを得なくなったりすれば、現場の作業環境が悪化し、肝心の生産性が落ちてしまいます。
また、「電力会社を切り替える(新電力・PPSへの変更)」といった単価を下げることばかりに注力し、自社設備の老朽化による電力ロスを放置してしまうケースもあります。新電力は安くなる可能性がある一方で、燃料費調整額の上限が設定されていないプランなどでは、燃料高騰時に逆に電気代が跳ね上がるリスクも存在するため、契約内容の慎重な確認が必要です。
・表面的な節電だけでなく設備全体の力率改善を見落とさないようにします
「こまめに電気を消す」といった従業員の努力は素晴らしいことですが、それだけで大幅なコスト削減を達成するのは困難です。工場全体の電力の質(力率)や、老朽化したキュービクル(高圧受変電設備)でのエネルギー損失を見落としていると、本来得られるはずの削減効果を逃してしまいます。
省エネ投資を行う際は、一部の設備だけでなく、電気の入り口から出口まで全体を俯瞰(ふかん)し、どこに一番の無駄があるのかをプロに診断してもらうことが、失敗を避けるための鉄則です。
■ よくある質問
工場の省エネ対策や設備投資に関して、よくいただく疑問にお答えします。
・電力会社を切り替えるだけで電気代は下がる?
単価が安くなり下がる可能性はありますが、根本的な解決にはなりません。また、昨今の燃料費高騰により、切り替え先によっては逆に高くなるリスクもあります。まずは自社の設備を見直し、無駄な電力消費(デマンド値や力率)を改善することが確実な削減方法です。
・省エネ投資の回収期間はどのくらい?
工場の稼働時間や導入する設備によって大きく異なりますが、照明のLED化などであれば1〜3年程度で回収できるケースが多く、非常に費用対効果の高い投資と言えます。事前にシミュレーションを行うことが大切です。
・従業員に「こまめな消灯」を呼びかけても効果が薄いのはなぜ?
工場の電力消費の大部分は、生産機械のモーターや大型の空調設備が占めているためです。照明を消すことも大切ですが、それ以上に「ピーク時間帯に機械を同時稼働させない」といった運用ルールや、設備自体の省エネ化の方が圧倒的に削減効果が大きくなります。
■ まとめ
工場の電気代削減は、料金の仕組みを理解し、デマンド監視や設備の省エネ化といった「ハード面」の対策を行うことが最も確実な道です。無駄な固定費を減らすことは、利益を直接増やすことに繋がります。
株式会社アルミックは、埼玉県熊谷市を中心に年間300件以上の施工実績を誇る電気工事の専門会社です。工場の電力使用状況を診断し、LED化からデマンド管理、空調設備の更新まで、コスト削減に直結する最適なご提案を完全自社施工で行います。
「毎月の電気代が高くて困っている」「どこを見直せばいいのか分からない」とお悩みの経営者様・設備担当者様。株式会社アルミックでは、現状の電力使用状況からどれだけコストが下がるかのシミュレーションを無料で実施いたします。熊谷市周辺なら迅速に対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。
ちょっとした疑問からでも大丈夫です。

